介護士にとって欠かせない高齢者への対応法

介護士として働く上で欠かせないスキルが高齢者とのコミュニケーション能力であり、適切な対応法を体得してようやく一人前に働けるようになります。しかし、介護士になって間もない人も含めてかなりの数の人がコミュニケーションをうまく成立させられないのに苦しんでいるのも事実です。それがストレスになって転職する人もいるほどですが、介護職で働く限りは必須のスキルなのは事実でしょう。

この問題を生んでいる最大の原因は仕事の忙しさに他なりません。高齢者とのコミュニケーションをする上で最も重要なのは時間をかける事です。加齢によって脳などの諸器官の機能が低下してしまっているのは事実なので、自分と同じペースで物事を考えられると捉えてはなりません。ゆっくりと時間をかけて話をするだけで、それまで通じなかった話が理解してもらえたり、言ってくれなかった思いを口にしてくれたりするようになる場合もあります。

また、記憶力も低下してしまっていることが多いので、繰り返し話をすることも重要です。一度言っても理解してくれなくて当然と考えて、あたかもこれが言うのは一回目だという様子で2度3度と繰り返し同じ事を伝えていくと理解してもらえます。高齢者の対応法の基本は毎回のコミュニケーションに時間をかけて、繰り返し行う事です。残業が多くなりがちな職場なので仕事を急いでしまいがちですが、残業覚悟でコミュニケーションに時間を費やすという位の気持ちでなら解決できるでしょう。